カテゴリー「書籍・雑誌」の2件の記事

2010年7月 3日 (土)

Google英文ライティング(書籍紹介)

右クリックでGoogle!」を使われている翻訳者の方であれば、ぜひ読んでいただきたい本です。

グーグルを英作文(英借文:ネイティブからの借りもの英語で作文をすること)に使う効用については、いろいろな書籍で言われています。

私が何度か紹介した安藤進さんの本も有名ですね。

今回紹介する「Google英文ライティング」と、安藤進さんの本(たとえば、「ちょっと検索!翻訳に役立つGoogle表現検索テクニック」)との決定的な違い、それは、グーグル検索の手法を非常に単純化している点です。

なんと、本書では、「フレーズ検索」と「ワイルドカード検索」とだけが取り上げて、英作文の方法に焦点があてられています。

それら2つの検索を用いて、どうやって狙いの「動詞」、「副詞」、「前置詞」など、英語表現を取り出すかが説明されているのです。

それに対して、安藤進さんの本では、グーグル検索のコマンド検索などを駆使して、様々な調べ物をする方法が説明されているように思います。

なので、安藤さんがコマンド検索の使い方で表現を絞り込んでいくのに比べ、遠田さんは、言葉(フレーズ、キーワード)の選び方で表現を絞り込んでいきます。

たとえば、検索で「To 不定詞」を使ってみること(P.73)、なんて私はやったことがありませんでしたが、これも一つの大きなヒントですね。

今までと違ったアプローチを一つ知るだけで、得られる結果が変わるわけですから、こんなにうれしいスキルはないですよね。

そういう小さな役立つノウハウが山盛りの本です。

例文が豊富で、英語を推敲していく過程が丁寧に説明されており、なぜその表現を選ぶのか?を納得しながら読み進められると思います。

おそらく、グーグルで実際に検索結果を見ながら本書を読み進めるのが、一番納得がいって、体感できるので学びが多いと思いますが、電車の中でぱらぱらとめくりながら言葉選びのセンスを感じるだけでも多くを学べると思います。

あと、例文は日常や仕事で使いそうな表現もあって、英語表現の勉強にも役に立ちますね。

実際には、単純に上記のように2つの本を分類できるわけではないと思いますし、遠田さんの本も、安藤さんの本もどちらも読まれることをおすすめします。

どちらの本にも共通しているのは、狙いの答えを得るための思考過程が細かに説明されている点。

この追体験がすごくうれしいところです。うまくコツをつかめば、仕事でもプライベートでも、とにかくほしい情報にいち早くアクセスできるようになると思います。

では、翻訳でのおすすめの使い方の紹介。

①遠田さんのGoogle本で学んだ「言葉の選び方」や「英文を推敲するスキル」を生かして、望みの結論に達する過程を繰り返し練習(疑似体験)します。

②さらに、安藤さんのGoogle本で学んだ複雑な検索式を「右クリックでGoogle!」に登録して、遠田さんで学んだ言葉選びのセンスをさらに深く使いこなしてみてください。

こういう本好きです。

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2010年4月10日 (土)

アイディア・スイッチ(書籍紹介)

ワードのプログラミングに生かせる「発想法」の書籍を紹介します。

ワードマクロやプログラミング全般にいえることですが、
効率的なマクロづくりとは、既存の考え方・プログラムを組み合わせて
新しい作用を作っていくことだと思います。

常に「既存のプログラムを流用」することを念頭において
プログラミングをすることが重要とまで言われていますから。

アイディア作りも、既存のアイディアや知識を組み合わせて
新しい作用とつくることですよね。特許もそういうものだと思います。

こういう点で、「アイディア」と「ワードマクロ」と関係しているかなと
思っています。

で、この本は、「次々と発想を生み出す装置」として
様々な方法を紹介しているのですが、それらは
ほとんど、組み合わせなんです。

どうやって、頭の中にある記憶の断片をひっぱり
出してくるのか?そしてそれをどうやって組み合わせる
のか?というその方法がたくさん書いてあります。

その方法ひとつひとつがすごく面白い。

本当に「スイッチ」なんです。

アイディアマンは、その「スイッチ」をたくさん知っている
んですよね。

そして、日々たくさんのアイディアを出すように練習している。
もしくは、習慣化している。

周りにいるアイディアマンを見て、そんな風に感じます。

この本を読んで、アイディアを出すことは「スキル」なので、
習得が可能だと感じました。

「センス」として片付けるのはもったいない。みんなできるんです。

で、どんなことが載っているかというと、脳に刺激を与えて
あげる方法なんです。

それは、具体的な質問であったり、画像であったり、キーワード
であったり、書くことであったり。

具体的な質問例がたくさん載っています。そして、関連する
キーワードや画像を簡単に取得する方法が載っています。

こうやって、アイディアを出しやすい刺激(スイッチ)を能動的に
取得することで、アイディアを出しやすい状況を作れるんですね。

だから、アイディアを出そうと思って「ただ机に向かう」のではなくて、
今自分ができる簡単なステップ(努力の方法)がわかる。

すてきな本です。

プログラミングにどうやって生かすか、是非発想してみてください。

関連した本として、私が好きな本はこちら。

QT 質問思考の技術

アマゾンの書籍紹介ページからわかりますが、

「質問を意図的に変えることで、建設的に考える能力を身につけ、
自己評価や、人間関係、仕事の成果に結びつけようというのが、本書の提案。」

です。

「論理的な思考術」などの、ぎちぎちした考え方を説明した
ビジネス書とは違います。

しかも、小説風に書かれているので、非常に読みやすいです。

するすると読んでいくうちに、「質問」がどれだけ自分の行動に
影響を与えうるのか疑似体験できます。

だから、この本の学びを日常で生かしやすいのではないかなと思います。

おすすめ。

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